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● ジュラの秋 5

■スイス・ジュラ地方の秋色〜〜〜オルゴールのふるさと

テーブルのようなジュラ山脈の山懐には、2つの貴重なオルゴール博物館が隠れています。そう、オルゴールはもともと精密な仕掛け装置、ジュラ地方に発達した時計産業と切っても切れない関係なのです。

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そのうちのひとつ、「ボー・ミュージアム」があるオーベルソンの村は、山塊を登りつめて、しばらくその山中を走った草原の中にあります。古いオルゴールや大型仕掛け装置が60点あまり展示されています。
ボーとは、この博物館をつくったボー3兄弟のこと。仕掛け装置の修理をしているうちに、病み付きの収集家となり、とうとう一般展示することになったとか。いまはその姪御さんの時代になっているようです。

ボー博物館0001_convert_20121026211241


写真はすべて同博物館の絵はがきから。ピアノもヴァイオリンもすべて仕掛け装置で演奏します。アコーデオンを弾く仕掛け人形は,有名なシャンソン歌手のティノ・ロッシがモデル、右手の2体の楽士の人形は、フランス革命からスイスへ逃れたスタール夫人の愛蔵品だったそうです。



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● ジュラの秋 4

■スイス、ジュラ地方の秋色

ジュラ地方に逃げ込んだのは、フランスからの新教徒、ユグノーばかりではなかったようです。古くはバクーニン、ついでレーニンなど,ロシアのアナキストたちも,好んでこの地に隠棲しました。いまもスイスの僻地にすぎないジュラ地方ですが、政治的、宗教的に追われる人々を懐深く迎える地でもあったようです。

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奥のテーブルのような山塊がジュラ山脈。隠れると言っても、一体どこに?

● ジュラの秋 3

■スイス、ジュラ地方の秋色〜〜〜時計産業の中心


 スイスのジュラ地方は、17世紀にカトリックの迫害を逃れて、フランスからスイスへ移住したユグノー教徒たちの隠れ里。彼らはスイスの時計産業を発展させた立役者です。そのスイスの時計産業の中心地がここジューの谷。ジュー湖の湖畔には、ブランパン、オーディマ・ピゲ、ブレゲなどスイス屈指の時計工房が並びます。石を投げればピゲさんに当たるというほど、住人の苗字も5〜6種類に限られるという一種の閉鎖社会だそうです。


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● ジュラの秋 2

■ スイス、ジュラ地方の秋色

この柔らかそうな地層は、なんだか日本のフォッサマグナ地帯に似ているような気がしませんか?恐竜が這い回っていたジュラ紀の呼称のもととなったというジュラ地方ですが、この景色はジュラシックパークにはどうしても結びつきません。

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● ジュラの秋 1

■スイス,ジュラ地方の秋色

スイス北西部ジュラ地方は、柔らかい石灰岩の地層。なだらかなジュラ山脈が、フランスとスイスを分けています。
冬は、スイスのシベリアと呼ばれるほど寒い地方です。


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Author:ハイジおばさん
スイスとのおつきあいは、スイス政府観光局から始まって、もうかれこれ45年。まだまだ奥深いスイスの魅力を追いかけています。hpもどうぞご覧下さい。
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