● スイスの文化歴史街道ViaStoria 4
■ヴィアストーリアは、三段跳びで進化中!
スイス初の本格的全国図と見なされるシュトンフの地図(16世紀)。いまと違って、南北が上下逆さま。(右に見える湖がレマン湖、現代の地図では左にくる)。
ViaStoriaが現在の活動を始めるにあたっては、重要な下敷きがありました。
それは連邦政府による、全国の歴史的意味をもつ道の調査と登録リスト化です。IVSとよばれるこの活動は、1995年から2003年にかけて、スイス政府の運輸エネルギー・通信省の管轄で実施され、すべての歴史的街道が3桁の数字でインベントリー化されました。
これをそのまま再び埋もれさせてはいけないと、実際の活用を委託されたのが,ヴィアストーリアです。ViaStoriaは、大小数万件の中から12のヴィアと14のヴィア地方版を抽出合成し、地方政府と協力しながら、整備や宣伝、標識の建設などを行っています。
そして、このViaStoriaの活動から、さらに飛躍させたのが、スイスモビリティーSwiss Mobillityの活動です。SMはViaStoriaの地図を下敷きに、ソフトモビリティーと呼ばれる,人力による輸送手段のみを用いて、スイス全国を旅する方法を開発しました。それは、ハイキング、サイクリング、マウンテンバイク、インラインスケート、カヌーの5種類のヒューマンパワーの移動を手段とする,ソフトツーリスムを目指すものです。全国400余りの中継地点の整備、宿泊、料飲施設、用具の輸送手段,標識の整備など、新しいスイス観光の方法を開発中です。前回のスイス全図で、緑に白抜きも数字は、SMの番号です。
つまり,IVS → ViaStoria → Swiss Mobility
と、ホップ・ステップ・ジャンプで進められたスイス観光政策の、ステップ部分のVia Storiaを,ハイジおばさんのブログで, 少しずつご紹介していきたいと思います。

スイス初の本格的全国図と見なされるシュトンフの地図(16世紀)。いまと違って、南北が上下逆さま。(右に見える湖がレマン湖、現代の地図では左にくる)。
ViaStoriaが現在の活動を始めるにあたっては、重要な下敷きがありました。
それは連邦政府による、全国の歴史的意味をもつ道の調査と登録リスト化です。IVSとよばれるこの活動は、1995年から2003年にかけて、スイス政府の運輸エネルギー・通信省の管轄で実施され、すべての歴史的街道が3桁の数字でインベントリー化されました。
これをそのまま再び埋もれさせてはいけないと、実際の活用を委託されたのが,ヴィアストーリアです。ViaStoriaは、大小数万件の中から12のヴィアと14のヴィア地方版を抽出合成し、地方政府と協力しながら、整備や宣伝、標識の建設などを行っています。
そして、このViaStoriaの活動から、さらに飛躍させたのが、スイスモビリティーSwiss Mobillityの活動です。SMはViaStoriaの地図を下敷きに、ソフトモビリティーと呼ばれる,人力による輸送手段のみを用いて、スイス全国を旅する方法を開発しました。それは、ハイキング、サイクリング、マウンテンバイク、インラインスケート、カヌーの5種類のヒューマンパワーの移動を手段とする,ソフトツーリスムを目指すものです。全国400余りの中継地点の整備、宿泊、料飲施設、用具の輸送手段,標識の整備など、新しいスイス観光の方法を開発中です。前回のスイス全図で、緑に白抜きも数字は、SMの番号です。
つまり,IVS → ViaStoria → Swiss Mobility
と、ホップ・ステップ・ジャンプで進められたスイス観光政策の、ステップ部分のVia Storiaを,ハイジおばさんのブログで, 少しずつご紹介していきたいと思います。
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● スイスの文化歴史街道ViaStoria 3
■ 12のViaコース
(C) ViaStoria 2011
このカニの甲羅のような形の国がスイスで、大きさは九州くらいです。
ここにViaStoriaによる12本の文化歴史街道のコースが縦・横・斜に設定されています。
その12コースとは、
1-ViaJacobi サンジャックの道 (スイス巡礼の道1)
2-ViaFrancigena フランチジェナの道 (スイス巡礼の道2)
3-ViaRomana ローマ軍の道
4-ViaCook トマス・クックの道
5-ViaSbrinz スイス・チーズの道
6-ViaStockalper シュトックアルパーの道
7-ViaSpluga シュプルーガの道
8-ViaValtelline ヴァルテリーナの道
9-ViaSaline 塩の道
10-ViaGottardo ゴッタルド峠道
11-ViaJura ジュラの道
12-ViaRhenana ラインの道
それぞれの道のタイトルの横の緑地白抜き数字は、次項で説明予定の観光コース(Swiss Mobility)のナンバーです。

(C) ViaStoria 2011
このカニの甲羅のような形の国がスイスで、大きさは九州くらいです。
ここにViaStoriaによる12本の文化歴史街道のコースが縦・横・斜に設定されています。
その12コースとは、
1-ViaJacobi サンジャックの道 (スイス巡礼の道1)
2-ViaFrancigena フランチジェナの道 (スイス巡礼の道2)
3-ViaRomana ローマ軍の道
4-ViaCook トマス・クックの道
5-ViaSbrinz スイス・チーズの道
6-ViaStockalper シュトックアルパーの道
7-ViaSpluga シュプルーガの道
8-ViaValtelline ヴァルテリーナの道
9-ViaSaline 塩の道
10-ViaGottardo ゴッタルド峠道
11-ViaJura ジュラの道
12-ViaRhenana ラインの道
それぞれの道のタイトルの横の緑地白抜き数字は、次項で説明予定の観光コース(Swiss Mobility)のナンバーです。
● スイスの文化歴史街道ViaStoria 2
■ スイスの歴史的な街道シリーズ、「ヴィア・ストーリア」の連載を,そろりソロリと始めさせて頂きます。
(C)ViaStoria 「スイス巡礼の道」の一部分。ローマ時代の馬車道と巡礼者の徒歩の道が併用されている。奥に黄色いハイキング標識が見られるとおり、ハイキングコースにもなっているようだ。
日本は中央集権国家なのに、「歴史街道」とか「全国街道交流会議」などは地方発生ベースのようですね。それとは逆に、地方分権のスイス連邦に生まれたヴィア・ストーリアは、根っから政府主導の全国規模です。といってもスイスは日本の国土の9分の1,九州と同じ位の面積ですから、『歴史街道』が関西地区を中心としているのと、大体同じ規模といえるでしょう。そして、街道交流首長会の趣旨である ”街道(みち)の数だけ「日本」がある” は、そのままスイスに置き換えても通じそうです。
ヴィア・ストーリアは、スイスの首都のベルンに本部を置く団体で、サブ名称は、「スイスの歴史文化の道」です。
ラバの背に乗って旅し、巡礼のように宿に着き、ローマ人の如く飲み食らい、
王侯貴族のように眠る!
こんなキャッチフレーズがぴったりの全国縦横断コースを、現在までに12種類のVia(全国規模), 14種類のViaRegio(地域主体)として発表しています。「トマスクックの道」「巡礼の道」「ローマ人の道」など、ヨーロッパの交通の要衝スイスの、歴史上の位置を明らかにするものが多くあります。
いにしえのゆったりした旅のペースにならって、歩く速度で紹介して参りたいと思います。

日本は中央集権国家なのに、「歴史街道」とか「全国街道交流会議」などは地方発生ベースのようですね。それとは逆に、地方分権のスイス連邦に生まれたヴィア・ストーリアは、根っから政府主導の全国規模です。といってもスイスは日本の国土の9分の1,九州と同じ位の面積ですから、『歴史街道』が関西地区を中心としているのと、大体同じ規模といえるでしょう。そして、街道交流首長会の趣旨である ”街道(みち)の数だけ「日本」がある” は、そのままスイスに置き換えても通じそうです。
ヴィア・ストーリアは、スイスの首都のベルンに本部を置く団体で、サブ名称は、「スイスの歴史文化の道」です。
ラバの背に乗って旅し、巡礼のように宿に着き、ローマ人の如く飲み食らい、
王侯貴族のように眠る!
こんなキャッチフレーズがぴったりの全国縦横断コースを、現在までに12種類のVia(全国規模), 14種類のViaRegio(地域主体)として発表しています。「トマスクックの道」「巡礼の道」「ローマ人の道」など、ヨーロッパの交通の要衝スイスの、歴史上の位置を明らかにするものが多くあります。
いにしえのゆったりした旅のペースにならって、歩く速度で紹介して参りたいと思います。