[247] スイスのトンネル
■世界最長の狭軌トンネル:フェライナトンネル
国立公園の入り口にあるツェルネッツ村は、1999年11月19日、まるで語呂合わせのようなこの日に、もうひとつ新しい顔を見せました。フェライナ・トンネルの開通です。
全長19,042mのこのトンネルは、軌道幅100センチでこの地方を網羅する地方鉄道レーティッシュバーンの一路線で、ほぼ真上に、難所のフリュエラ峠が走っています。この峠は冬には閉鎖されることが多かったので、この路線のカートレイン利用によって、下エンガディン地方と、州都のクール、そしてチューリヒまでの時間が大幅に短縮されたそうです。

フェライナトンネルへの入り口、サリヤインス駅の夕暮れ。乗客の乗り換えとカートレインの乗り入れのためだけで、外には出られないらしい。
地方鉄道ながら、新旧の鉄道技術を駆使するレーティッシュ鉄道(RhB)は、有名な氷河特急の最大の担い手であり、またその路線の一部と景観が世界遺産に選ばれた、力強いスイス最大の私鉄です。その高度を克服する技術は箱根登山鉄道にも導入され、いまは姉妹鉄道になっています。RhBの3つの駅には、日本語の駅名板が取りつけられ、逆に箱根の強羅駅には、記念のカウベルが掛けられいます。

レーティッシュ鉄道、ベルニナ線のアルプグリュム駅の,日本語の駅名板。
国立公園の入り口にあるツェルネッツ村は、1999年11月19日、まるで語呂合わせのようなこの日に、もうひとつ新しい顔を見せました。フェライナ・トンネルの開通です。
全長19,042mのこのトンネルは、軌道幅100センチでこの地方を網羅する地方鉄道レーティッシュバーンの一路線で、ほぼ真上に、難所のフリュエラ峠が走っています。この峠は冬には閉鎖されることが多かったので、この路線のカートレイン利用によって、下エンガディン地方と、州都のクール、そしてチューリヒまでの時間が大幅に短縮されたそうです。

フェライナトンネルへの入り口、サリヤインス駅の夕暮れ。乗客の乗り換えとカートレインの乗り入れのためだけで、外には出られないらしい。
地方鉄道ながら、新旧の鉄道技術を駆使するレーティッシュ鉄道(RhB)は、有名な氷河特急の最大の担い手であり、またその路線の一部と景観が世界遺産に選ばれた、力強いスイス最大の私鉄です。その高度を克服する技術は箱根登山鉄道にも導入され、いまは姉妹鉄道になっています。RhBの3つの駅には、日本語の駅名板が取りつけられ、逆に箱根の強羅駅には、記念のカウベルが掛けられいます。

レーティッシュ鉄道、ベルニナ線のアルプグリュム駅の,日本語の駅名板。
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[246] スイスの世界遺産
[245] スイスの国立公園2
■ロゴマークは、ボケガラスではなくホシガラス

ホシガラスは、チェンブラ松という、南ヨーロッパに多い傘型の松の実をくわえて、それを地面に埋めて保存しようとする習性があるそうですが、埋めたところをすぐ忘れてしまうので、それが次の松を育てる役目をしているという、まるでボケガラスとも呼べそうな愛嬌のある鳥です。自然の再生を象徴するようなこの鳥が、スイスの国立公園のロゴマークになっています。1914に設立されたこの公園は、折しも勃発した第一次世界大戦当時、隣国から戦火を逃れてくる動物達が多くみられたということです。。

地図を見ると判る通り、この公園の中には、一本の自動車道とレストランの建物が2つあるだけで、あとはすべて自然のままの姿です。人間は、この赤い色のハイキングコース以外を歩くことはできません。

ホシガラスは、チェンブラ松という、南ヨーロッパに多い傘型の松の実をくわえて、それを地面に埋めて保存しようとする習性があるそうですが、埋めたところをすぐ忘れてしまうので、それが次の松を育てる役目をしているという、まるでボケガラスとも呼べそうな愛嬌のある鳥です。自然の再生を象徴するようなこの鳥が、スイスの国立公園のロゴマークになっています。1914に設立されたこの公園は、折しも勃発した第一次世界大戦当時、隣国から戦火を逃れてくる動物達が多くみられたということです。。

地図を見ると判る通り、この公園の中には、一本の自動車道とレストランの建物が2つあるだけで、あとはすべて自然のままの姿です。人間は、この赤い色のハイキングコース以外を歩くことはできません。
[244] スイスの国立公園1
[243] スイスの夏冬
■ エンガディン・スキーマラソン
全長約100キロのエンガディンの谷のほぼ中央部分までは、いくつもの湖をイン川が結ぶ平な地帯。この平坦さを生かして、毎年3月、12000人も参加するクロスカントリースキーのマラソンが行われます。スタートは水源の麓マローヤ、終点は49キロ先のツェルネッツで、標高差は約350mです。ここまでは上エンガディン、ここから先のオーストリア国境までは、下エンガディンと呼ばれて谷がぐっと深くなります。

札幌スキーマラソンと姉妹提携したこともあるエンガディン・スキーマラソン。選手達の走る足元は、凍結した湖がほとんど。
全長約100キロのエンガディンの谷のほぼ中央部分までは、いくつもの湖をイン川が結ぶ平な地帯。この平坦さを生かして、毎年3月、12000人も参加するクロスカントリースキーのマラソンが行われます。スタートは水源の麓マローヤ、終点は49キロ先のツェルネッツで、標高差は約350mです。ここまでは上エンガディン、ここから先のオーストリア国境までは、下エンガディンと呼ばれて谷がぐっと深くなります。

札幌スキーマラソンと姉妹提携したこともあるエンガディン・スキーマラソン。選手達の走る足元は、凍結した湖がほとんど。