[362]スイスに住んだセレブ22-5

■氷河見物をしそこなったシャーロック・ホームズ

写真の舌のように流れ出た氷河は、スイスから地中海へと流れるローヌ河の源流、ローヌ氷河の1870年頃の絵である。当時は、氷河はどこでもこんな風に膨張を続けて張り出していたらしい。
しかし150年後の現在では、この氷河は麓からは全く見えないという。氷の部分の最高地点のさらに後方の舌の根っこ部分まで後退して、歩いていかなければ氷が見られないのだ。麓を走っていた氷河特急も今は地下に潜り、なにも変わらないように見えるスイスの景色も確実に変化している。
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ホームズがマイリンゲンの滝で突き落とされたことになっているのが1891年だから、まだまだ氷河は最盛期だったろう。ホームズは、かの事件の前に、マイリンゲンから遠くないローゼンラウイの滝を見物に出掛けたところを、宿からの使いに呼び戻されて、ライヘンバッハの滝でモリアーティー教授と取っ組みあうことになる。
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尖った山容の後ろを右上から左下に流れ落ちるローゼンラウイの氷河。麓にはホテルが一軒、郵便バスが一日数回通る。
このローゼンラウイの滝は、ピンクに染まる夕景が有名でゲーテも訪れたという。ハイジおばさんも20世紀末にその滝の腹の中の洞窟を上まで登ったが、ともかく轟音が恐ろしかった。頂上でぽっかり外に出たところを見ていたアメリカ人の夫婦に、「女の子ひとりで勇敢ねえ」と褒めてもらったのを思い出す。
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[361]スイスに住んだセレブ22-4

■シャーロックホームズ博物館

 ホームズがこの世を去った場所として書かれたマイリンゲンには、物語にまつわる場所がいくつかある。まず『最後の事件』の中で、ホームズとワトソンの宿泊先とされた「ホテル・エングリッシャーホッフ」。同名ではないが、現存のホテル・デュ・ソヴァージュがモデルであることは、その佇まいから言っても間違いない。この宿の亭主が若者に手紙を持たせて外出先のホームズを呼び戻したことに筋書きではなっている。
 そして、このホテルの庭続きにあるチャペルの地下に、ホームズ博物館が作られていて、彼の書斎が再現されている。
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 ホームズ博物館は、スイスにはもうひとつあって、スイスフランス語圏のルーサンの町にある。こちらはコナン・ドイルの息子がこのルーサン城の持ち主だったときは、城内にあったが、彼の死後すぐ近くの別棟に移された。いずれもホームズの書斎を再現しているが、その乱雑ぶりは、架空の人物とは思えぬほど生々しい。


[360]スイスに住んだセレブ22-3

■シャーロック・ホームズ スイスの旅



ロンドンのシャーロックホームズソサイエティ主催のスイスツアーに実際参加した小林司・東山あかね夫妻が刊行なさった2冊の本を、東山さんがこのブログのために寄贈してくださいました。アマゾンでも買えますので、詳しい内容に興味のある方は是非ご一読ください。

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スイスとのおつきあいは、スイス政府観光局から始まって、もうかれこれ40年。まだまだ奥深いスイスの魅力を追いかけています。hpもどうぞご覧下さい。
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