●スイスのワイン20


このヴェヴェイのお祭り、「ワイン祭り」と呼ばないところがミソです。
「良いワインを作るためには、良いブドウをつくることが必要である」という理屈。
「Fêtes des vignerons」(Festival of wine growers)という名前通り、これはブドウ作り人を表彰するための大仕掛けのお祭りなのです。

良いブドウ作りを探して、点数をつけて回る審査員たちの巨像。
ここヴェヴェイ付近では、何世紀も前から同業組合を作って仲間うちで品質管理や技術の向上を実践してきたそうです。その結果、良い努力をして良いブドウを作り、ひいては良いワインをもたらしたブドウ作り人を表彰する慣行が生まれました。この世紀に4回のブドウ作り人の祭りでも、5人の最優秀ブドウ作り人が、1万6千人の観衆の前で表彰されるのです。

1999年度最優秀ブドウ作り人のひとりに選ばれたリュッティさん。
でも、なぜ25年に一度なのか?
それはブドウの木の寿命と関係ありそうです。
ヨーロッパで植えられている立ち木のブドウは、約20年から25年で植え替えが必要になります。
一人前のブドウ作りが育つためには、この世代交代のサイクルがぴったりと当てはまるというワケなのでしょう。
ブドウ作り人は、たいていの場合ワイン作りを兼ねています。

キャラクターイメージを染めたこのTシャツも、祭り以来12年も着ていて、ややくたびれました。(fin)
スポンサーサイト
コメントの投稿
良いブドウの木
西洋の寓話などには、良いブドウの木といった形容がよく出てきますから、きっとそうなのでしょうね。
奇跡の一本松のように、ブドウにも科学の手は延びているようですが、やはり人に密着した部分が魅力的ですよね?
ワインのお話はこれでおしまいです。
奇跡の一本松のように、ブドウにも科学の手は延びているようですが、やはり人に密着した部分が魅力的ですよね?
ワインのお話はこれでおしまいです。
なるほどね
よくわかりました。
関係ないけど、陸前高田の奇跡の一本松。
種子と挿木で子孫は生き延びるそうです。
良いぶどうの木は、その子孫も良いぶどうの木になるのでしょううか。
関係ないけど、陸前高田の奇跡の一本松。
種子と挿木で子孫は生き延びるそうです。
良いぶどうの木は、その子孫も良いぶどうの木になるのでしょううか。