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● スイスの文化歴史街道ViaStoria -9

■ ViaCookトマスクックの道 -5  シャモニーへ

ジュネーブをあとにトマスクックのツアーが向かったのは,モンブランの麓のシャモニー。現代でも全く同じルートがポピュラーで、直通バスなら1時間半で着きますが、当時は馬車で13時間, ところどころ徒歩と書かれています。

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お饅頭のようなヨーロッパ最高峰モンブラン4810m                 モンブランを見上げる最初の登頂者バルマとスポンサーのソシュール

シャモニーとモンブランが、スイスにあると誤解する人は,実はとっても多いのです。でも残念ですがこれはフランス領にあり、ジュネーブはその表玄関に過ぎません。

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3842mのエギュ・ド.ミディまで登る空中ケーブルの発着駅もすっかり新しく模様替え。

さて,ジュネーブを発つ時、トマスクックのツアーは、大きな荷物は別送品として、直接インターラーケンを送ったと書かれています。これは,現代でも引き継がれているすぐれもののアイデアです。
スイスでは、ライゼゲペックという、昔,日本でもあったチッキのシステムが今でも生きていて、鉄道や郵便バスの切符を買えば、そのルートは荷物を別送することができるのです。途中荷物が邪魔になる旅行者にはとても便利なシステムです。150年前に、こんなことを思いついたトマスクックは、やはり旅行術の天才と呼べるのかもしれません。


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スイスからシャモニーにへ行く逆ルート。スイス南西端のマルチニーからこんな可愛い電車に乗り、シャトラールで国境を越えて、アルジャンチエール経由シャモニーに入るルートは、山あり谷ありの絶景の連続です。トマスクックの一行は、このコースを逆に旅しました。


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Author:ハイジおばさん
スイスとのおつきあいは、スイス政府観光局から始まって、もうかれこれ45年。まだまだ奥深いスイスの魅力を追いかけています。hpもどうぞご覧下さい。
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