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[304]ジュラノート38

■仕掛け装置のいろいろ

折角ここまで来たのですから、ジュラ地方の職人芸が生んだ、仕掛け装置のいくつかをご紹介しましょう。

まずヌーシャテル美術歴史博物館にある、1773年製の、ジャケドロ−作の3体の仕掛け人形。左から、書記、中央にピアニスト、右が画家。それぞれに下のような字や絵を書きます。背丈は、それぞれ実物大の子供くらいです。
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 左の羽ペンを持った書記が書いた文章(ジャケ・ドロー作の仕掛け人形、と書いている)   右の画家が描いたルイ15世


次はサントクロワにある、CIMA博物館所蔵のモダンな仕掛け装置。
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上左は手紙を書くピエロの傍らでランプが点いたり消えたりします。上中央は、つまみ食いをする少年の後ろで、突如食器棚が開いて、恐〜いおばあちゃんが顔をだします(これと同じものが、小樽のオルゴール館にあるようですね)。上右は「天使」と呼ばれる遠隔操作の仕掛け装置。CIMA博物館は仕掛け装置が蓄音機や自動ピアノに発展した歴史も展示します。下右は ベンチで居眠りする少年の傍らの街灯が明るくなったり暗くなったりします。下右おなじみ宙返り人形。いろいろなヴァージョンがあるようです。
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前回ご紹介したオーベルソンのボー博物館は、近在の国々から古い仕掛け装置を集めた趣味性の高いコレクションです。これらは人形ではありません。全部ゼンマイで動き,目や口を動かして音楽を奏でます。右は有名なシャンソン歌手のティノ・ロッシ。音楽につれて唇も動きます。他にも個性豊かな仕掛け装置が2部屋にぎっしり並べられて、解説つきで動かしてくれます。
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Secre

No title

いつもコメントありがとうございます。
オーベルソンのボー博物館で、一所懸命に説明してくれたボー兄弟のひとりの、
少年のような風情を思い出します。

これ面白い!

ハイジおばさんへ。

からくり人形のオンパレード。

見応え、読み応えありました。
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ハイジおばさん

Author:ハイジおばさん
スイスとのおつきあいは、スイス政府観光局から始まって、もうかれこれ45年。まだまだ奥深いスイスの魅力を追いかけています。hpもどうぞご覧下さい。
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