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[308]ジュラノート42

■見逃すには惜しいヴァロルブの鉄道博物館と鉄の博物館

ジュー湖をこのまま西に向かえば、道はいやおうなしにフランス領に入ってしまいますが、その前にちょっと北上して、北の国境地点のヴァロルブ(Vallorbe)の町をおすすめしたいと思います。ここは豊な森林が生む火力を生かして鉄鉱石の生産で中世から知られてきたそうです。この町には、「鉄と鉄道の博物館」と「鍾乳洞」があります。
Vallorbe_convert_20141018213611_20141018224451725.jpg Vallorbe0001_convert_20141018213703_201410182244504a8.jpg Vallorbe0003_convert_20141018213820_20141018224450dd1.jpg
鉄産業の繁栄が鉄道の発達を促したのか、この町はあの有名なオリエントエキスプレスのシンプロン線のルート上に長いトンネルを完成させ,1875年にはすでにパリ〜ローザンヌ間を約14時間、1915年にはパリ〜ミラノ間を従来の1/3の時間で走れるようにしました。いまでもTGVがこのルートを当然という顔をして走り抜けています。 スキャン_convert_20141018213938Vallorbe0015_convert_20141018214003_201410182244498d3.jpg
ヴァロルブの鉄と鉄道の博物館は、おなじ建物の上下にあり、一階はフォルムの美しい鉄製品の数々、そして階上には、かつてのオリエントエキスプレスの栄光を示す数々の行き先表示版や、スイスの各地の鉄道のジオラマが部屋一杯に走り回っていて、鉄道ファンでなくても楽しくなる空間になっています。
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スイスの鉄道博物館は、山国のことですから山岳鉄道の知恵を見せるものが多いのですが、ヴァロルブのはなにやら黒部の太陽のような男のロマンみたいなものが感じられて異色です。

それにしてもリニア新幹線は、なんのために作っているんでしょうかね?早く走れるのは判ったから、それはそれでもうお金を掛けない勇気、というのも政治決断には欲しいものですね。他にお金が必要なところは山ほどあるんですから・・・。

それにしても、今日もじっとしていられないようなテニス日和になりました。

トンネル掘削技術の粋

ハイジおばさんへ。
スイスにも日本と同じように鉄道博物館(埼玉・大宮。旧交通博物館移転改称)あるのですね。
TGVと新幹線、スピードを競っていたことあります。いま、どっちが早いのだろう。

日本のトンネル掘削技術もすごいと思いますが、残土処理決まっていないのにリニア新幹線建設見切り発車は早すぎるのでは? アベノミクスの一環、公共事業先にありき、か。
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ハイジおばさん

Author:ハイジおばさん
スイスとのおつきあいは、スイス政府観光局から始まって、もうかれこれ45年。まだまだ奥深いスイスの魅力を追いかけています。hpもどうぞご覧下さい。
www.office-romandie.info/

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