[352]スイスに住んだセレブ17-1
■画家バルチュスと節子夫人
シャトーデーまで来たら、隣村のロシニエールにあるグランシャレーの紹介は欠かせない。ここはあの偉大な画家バルチュスと日本人の節子夫人の館だ。ロシニエールはシャトーデーの隣駅、路線のMOB鉄道はパノラマ列車も運行する観光路線だが、ここは「お知らせがなければ通過」する小さな駅。乗りたい時も前もって駅のボタンを押しておかないと、待っているその眼の前を電車は通り過ぎてしまう。

青い車両の向こうに見える大きな屋根がグランシャレ-
グランシャレーはその名の通り、スイスでも例を見ないほどの大きなシャレーで、建築そのものが骨董品のようである。バルチュスの生前にこの家の門前をうろついたことがあったが、ちょうどこの大画家が、大きな門の外にあるガレージのようなアトリエからシャレーに戻るところに遭遇した。車椅子でくるり回れ右してシャレーのドアを入る時、画家特有の鋭い目でこちらを見たその眼光がいまも思い出される。もう少し近寄ろうとしたら、大きなシェパードに猛然と吼えつかれたっけ。

この地方独特の工芸「デクパージュdécoupage(紙切り細工)」
シャトーデーまで来たら、隣村のロシニエールにあるグランシャレーの紹介は欠かせない。ここはあの偉大な画家バルチュスと日本人の節子夫人の館だ。ロシニエールはシャトーデーの隣駅、路線のMOB鉄道はパノラマ列車も運行する観光路線だが、ここは「お知らせがなければ通過」する小さな駅。乗りたい時も前もって駅のボタンを押しておかないと、待っているその眼の前を電車は通り過ぎてしまう。


青い車両の向こうに見える大きな屋根がグランシャレ-
グランシャレーはその名の通り、スイスでも例を見ないほどの大きなシャレーで、建築そのものが骨董品のようである。バルチュスの生前にこの家の門前をうろついたことがあったが、ちょうどこの大画家が、大きな門の外にあるガレージのようなアトリエからシャレーに戻るところに遭遇した。車椅子でくるり回れ右してシャレーのドアを入る時、画家特有の鋭い目でこちらを見たその眼光がいまも思い出される。もう少し近寄ろうとしたら、大きなシェパードに猛然と吼えつかれたっけ。

この地方独特の工芸「デクパージュdécoupage(紙切り細工)」
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No title
いつも見ていてくださり、有り難う存じます。
そうですね、少女ばかりを描くことで有名のようですが、ローマのフランス館(ヴィラ・メディチ)の館長をつとめてその修復にも尽力したそうですから、ピカソも認めた実力者のようですね。節子夫人は直接には存じ上げませんが、たしかに仰るとおり、ご自身に男気のある女性なのかもしれません。でなければ、遠く日本を離れてやや怪物めいたこの画家に生涯つきあうことなどできないでしょうから。
そうですね、少女ばかりを描くことで有名のようですが、ローマのフランス館(ヴィラ・メディチ)の館長をつとめてその修復にも尽力したそうですから、ピカソも認めた実力者のようですね。節子夫人は直接には存じ上げませんが、たしかに仰るとおり、ご自身に男気のある女性なのかもしれません。でなければ、遠く日本を離れてやや怪物めいたこの画家に生涯つきあうことなどできないでしょうから。
谷崎に通じる?
ハイジおばさんへ
現役時代、素敵な画家に会われていたのですね。
もっと近づこうとした気持ち分かるような気がします。
彼は、ナボコフと同じく、ロリータ好みだったのかな?
都美術館の作品展は、カメラ爺にとっても、ある意味官能の世界を覗いた、未知の世界でした。
節子夫人、NHK日曜美術館?で見ましたが、素敵な方でした。
多分、男の性(さが)を理解していたのでしょうね。
現役時代、素敵な画家に会われていたのですね。
もっと近づこうとした気持ち分かるような気がします。
彼は、ナボコフと同じく、ロリータ好みだったのかな?
都美術館の作品展は、カメラ爺にとっても、ある意味官能の世界を覗いた、未知の世界でした。
節子夫人、NHK日曜美術館?で見ましたが、素敵な方でした。
多分、男の性(さが)を理解していたのでしょうね。