2. 氷河特急,今,昔・・・


この夏、スイスでは前代未聞という列車転覆事故を起した氷河特急は、今年で開業80年を迎えました。1930年に、スイスの私鉄3社(いまは2社)が、軌道幅が同じサンモリッツからツェルマットの270キロを、途中自社路路線の機関車を取り替えながら,直通運転したのがはじまりです。
でも、この氷河特急は、つい28年前まで、冬は運行停止だったころをご存知ですか?途中のレアルプとオーベルワルト間で、豪雪のため鉄橋は落ち、トンネルは吹き込む雪で塞がってしまうため、秋から春まで運転を止め、毎年繰り返される復元作業は、スイスのひとつの風物詩にさえなっていました。
1982年に、長さ15.3キロの新フルカトンネルが開通してから、氷河特急は年間走行になりましたが、乗客は、この特急の名前の謂われともなったローヌ氷河の絶景を、車窓から楽しむことはできなくなりました。
そのかわりにこの廃線部分では、現在ではDFBというボランティアが母体となった新会社が、夏の間SLを走らせるようになり、鉄道ファンだけでなく、ハイカーやスイスの絶景を愛する人たちの人気を集めています。
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氷河特急,今,昔
ご質問有り難う存じます。
これは旧氷河特急路線上のローヌ氷河近くにある、シュテッフェンバッハという鉄橋を、秋に解体しているところです。10数枚の一連の工事写真を見ると、この落ちかけたような真ん中の部分は、どこかへ運んでしまっておくようです。最後の写真では、左右の鉄塔の直下から左右の線路がぶら下がっています。
これは旧氷河特急路線上のローヌ氷河近くにある、シュテッフェンバッハという鉄橋を、秋に解体しているところです。10数枚の一連の工事写真を見ると、この落ちかけたような真ん中の部分は、どこかへ運んでしまっておくようです。最後の写真では、左右の鉄塔の直下から左右の線路がぶら下がっています。