[356]スイスに住んだセレブ−20
■ 007、新田次郎、今井通子

007のジェームス・ボンドにはモデルが居たらしいから、実在の仲間入りをさせるとして、あの映画『女王陛下の007』の舞台になったのが、このシルトホルンである。景勝地ミューレンを通って、2970mの頂上駅まで大型の空中ケーブルが通じているから、ボンドのようにヘリコプターやスキーで来る必要はない。頂上の円形部分は、映画製作の時に命名されたという「ピッツ・グローリア」という回転レストランで、約1時間で一周、このアイガー・メンヒ・ユングフラウの名三山から、周囲360度のアルプスを心ゆくまで見せてくれる。



円形回転レストランの後ろに3つ並ぶ峰が、名峰アイガー、メンヒ、ユングラウの3名山である。その一番左手の暗い部分が、沢山の登山家の命を呑み込んだアイガー北壁。この難関に見事世界初の直攀をなしとげたのが、今井通子を含む6人の登山隊である。1969年のこの快挙を祝って、シルトホルン空中ケーブルの中間駅、ミューレンの駅舎にはその時使われた用具が飾られている。
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ミューレンの駅舎の展示 新田次郎の記念碑
そしてこの3名山の麓にあたるクライネシャイデックには、あのアルプスを愛し多くの著作を残した新田次郎の記念碑がある。駅舎と線路の反対側の小高い土手に、ちょうどアイガーを望むように埋め込まれていて、墓ではないが、愛用の万年筆などが収められているという。この設置を熱心に求めた奥さんの藤原ていさんが、近くを通ったら飴玉のひとつでも供えてくださいね、と仰っていたのを思い出す。

007のジェームス・ボンドにはモデルが居たらしいから、実在の仲間入りをさせるとして、あの映画『女王陛下の007』の舞台になったのが、このシルトホルンである。景勝地ミューレンを通って、2970mの頂上駅まで大型の空中ケーブルが通じているから、ボンドのようにヘリコプターやスキーで来る必要はない。頂上の円形部分は、映画製作の時に命名されたという「ピッツ・グローリア」という回転レストランで、約1時間で一周、このアイガー・メンヒ・ユングフラウの名三山から、周囲360度のアルプスを心ゆくまで見せてくれる。



円形回転レストランの後ろに3つ並ぶ峰が、名峰アイガー、メンヒ、ユングラウの3名山である。その一番左手の暗い部分が、沢山の登山家の命を呑み込んだアイガー北壁。この難関に見事世界初の直攀をなしとげたのが、今井通子を含む6人の登山隊である。1969年のこの快挙を祝って、シルトホルン空中ケーブルの中間駅、ミューレンの駅舎にはその時使われた用具が飾られている。


ミューレンの駅舎の展示 新田次郎の記念碑
そしてこの3名山の麓にあたるクライネシャイデックには、あのアルプスを愛し多くの著作を残した新田次郎の記念碑がある。駅舎と線路の反対側の小高い土手に、ちょうどアイガーを望むように埋め込まれていて、墓ではないが、愛用の万年筆などが収められているという。この設置を熱心に求めた奥さんの藤原ていさんが、近くを通ったら飴玉のひとつでも供えてくださいね、と仰っていたのを思い出す。
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No title
kazuさん、ご愛読有り難う存じます。新田次郎氏は、アルプスには頻繁に行っておられたようで、クライネシャイデックには、彼の大きな写真を入り口に飾ったホテルがありましたが、いまはどうなったでしょうか?『アルプスの谷、アルプスの村』、『アイガー北壁気象遭難』などなど著作もアルプスに関するものが多いのですが、タッチの差で、残念ながら現職中にお会いすることはありませんでした。
写真もいいけど、コメントもいい
ハイジおばさんへ。
素敵なスイス情報、いいですね。
よくもまあ、こんな高所に回転レストランまで建設するとは・・・
さすが観光立国。
今井通子、新田次郎のエビソードもいい。
彼の著作は「八甲田山死の彷徨」くらいしか読んでないけど、アルプスには何度も足運んだのでしょうね。
素敵なスイス情報、いいですね。
よくもまあ、こんな高所に回転レストランまで建設するとは・・・
さすが観光立国。
今井通子、新田次郎のエビソードもいい。
彼の著作は「八甲田山死の彷徨」くらいしか読んでないけど、アルプスには何度も足運んだのでしょうね。