[362]スイスに住んだセレブ22-5

■氷河見物をしそこなったシャーロック・ホームズ

写真の舌のように流れ出た氷河は、スイスから地中海へと流れるローヌ河の源流、ローヌ氷河の1870年頃の絵である。当時は、氷河はどこでもこんな風に膨張を続けて張り出していたらしい。
しかし150年後の現在では、この氷河は麓からは全く見えないという。氷の部分の最高地点のさらに後方の舌の根っこ部分まで後退して、歩いていかなければ氷が見られないのだ。麓を走っていた氷河特急も今は地下に潜り、なにも変わらないように見えるスイスの景色も確実に変化している。
ローヌ氷河_convert_20160530094254
ホームズがマイリンゲンの滝で突き落とされたことになっているのが1891年だから、まだまだ氷河は最盛期だったろう。ホームズは、かの事件の前に、マイリンゲンから遠くないローゼンラウイの滝を見物に出掛けたところを、宿からの使いに呼び戻されて、ライヘンバッハの滝でモリアーティー教授と取っ組みあうことになる。
Meiringen1+のコピー_convert_20160530094336
尖った山容の後ろを右上から左下に流れ落ちるローゼンラウイの氷河。麓にはホテルが一軒、郵便バスが一日数回通る。
このローゼンラウイの滝は、ピンクに染まる夕景が有名でゲーテも訪れたという。ハイジおばさんも20世紀末にその滝の腹の中の洞窟を上まで登ったが、ともかく轟音が恐ろしかった。頂上でぽっかり外に出たところを見ていたアメリカ人の夫婦に、「女の子ひとりで勇敢ねえ」と褒めてもらったのを思い出す。
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Secre

No title

暇があるとかえってアップをサボりますね。スマッシュ入りました。

この2つの写真の場所は別々です。上の写真の情景はもう見られませんが、山々は変わらないですね。といっても右の高い山の名前は地図を見ないと判りません。富士山位の高さはあるんじゃないかな?

下の写真は、お察しどおりアイガーの近くで、グリンデルワルトからグロッセシャイデック(大きな鞍部)を東に越えた裏街道です。アイガーはここより少し西のクライネシャイデック(小さな鞍部)の麓にあって、写真の一番奥の斜面がそうかも知れません。このあたりは正面からみると拳骨、横からみるとまるで手の平のようにまったいらな峰が連なって、角度が変わると違う山に見えますので、正確なところはご容赦を!

ものすごい氷河

ハイジおばさんへ

ひさしぶりのアップですね。

まるで土石流のような氷河。ホテルが呑みこまれそう。
山々の名前教えてください。

のどかな放牧風景は、その後の同じ場所かな?
背景の山は、アイガー北壁のような気がするけど・・・

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ハイジおばさん

Author:ハイジおばさん
スイスとのおつきあいは、スイス政府観光局から始まって、もうかれこれ40年。まだまだ奥深いスイスの魅力を追いかけています。hpもどうぞご覧下さい。
www.office-romandie.info/

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