FC2ブログ

[396]『マルチナ・ヒンギス』(E.バリリエ著、鈴木光子訳, 1997年刊)

1章(6):例外中の例外
Hingis_3_convert_20170307162254.jpeg ©André Springer, Horgen
 しかしながら,「メディア」自身がこのあたりのニュアンスをうまく処理できないでいる。加えて私が敢えて言いたいのは、「メディア」とは、とりもなおさず「私」であり、「あなた」だということだ。いつも好奇心一杯で、無作法、貪欲で、家に持ち帰るのが憚られるような雑誌を、歯医者でこっそり読むのが好きな人種のようなものだ。それは、そういったことを実際にする人種より始末が悪い。
 世間はマルチナを褒めちぎる。彼女の勝利を願うと同時に、彼女のすべてを知りたがるのだ。しかし実のところこの世間というものと我われは、どこが違うのだろうか? あの小さなボールが成し遂げる偉業に対し、我われは芸術家に対すると同じ権利と義務を持つ。我われは、彼らの私生活を暴くこともできる。しかしそうやって我われは、彼らの作品を天引きしているのと同じことになるのである。

スポンサーサイト

コメントの投稿

Secre

No title

翻訳出版の困難さに閉口しての、苦肉の策です。
どうぞよろしくご愛読お願いします。

懐かしい!

ハイジおばさんへ

いつのまにか、ブログがお気に入りから消えてました。
改めて復活させますね。

M.ヒンギス、生意気そうだったけど、可愛いですね。
ヨネックスのラケット、R20かな?


プロフィール

ハイジおばさん

Author:ハイジおばさん
スイスとのおつきあいは、スイス政府観光局から始まって、もうかれこれ40年。まだまだ奥深いスイスの魅力を追いかけています。hpもどうぞご覧下さい。
www.office-romandie.info/

カウンター
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
QRコード
QR