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[482/3]ーハイジおばさんの断捨離日記 

📓📔📓 原爆投下


  駐日スイス公使が、原爆について日記に記録できたのは、投下後2日経ってからであった


(軽井沢の住まいで趣味の絵画に熱中するゴルジェ公使)

🌃1945年8月8日の日記

 広島に落とされた爆弾で十万人が犠牲になったらしい.
これは原子爆弾というもので、人間社会が新しい時代に突入したことは疑う余地がない。つまり、東京の指導者が偉そうに拒絶したポツダムの最後通牒の背後には、恐るべき脅迫事項が隠れていたのだ。

 このような恐ろしいことが起きた今、誰がこれをハッタリだったと言えるだろう。敵が今自由に使いこなすこの恐るべき武器を前に、日本のベテラン戦争屋の面々はどうするだろう? 日本はもう半分負けたと同じだ。苦境から名誉ある撤退を図る希望は残されているだろうか?望みは全く無い! 世界中が多かれ少なかれ予想していたように、ロシア人がここぞとばかりに宣戦布告してきたのだから。しかるべき参戦の理由がないことは半年か一年前と何の変わりもない。彼らはマッカーサーという乗合馬車に、ブンブン唸るハエみたいにくっついてきたのだ。もう勝ち負けが決まっている戦いに参戦してくるとは、一体どういう心算なのだろうか?

 日本は48時間以内に降伏すべきだ、そうしなければ他にも広島と同じことが起こると警告されていると言う流言が飛び交う。
 政府は、最後まで戦わないという恥辱と、この国が被る絶大な損失への認識との間で揺れ動く、悲劇的な時を過ごさねばならない。


                         カミーユ・ゴルジェ著『駐日スイス公使が見た第二次世界大戦』より。


📓📔📓1945年8月9日の日記

 もう一つ悲劇が起きた。

  今度は長崎が広島と同じ受難である。
二発目の原爆が長崎を壊滅させたのだ。

             カミーユ・ゴルジェ著『駐日スイス公使が見た第二次世界大戦』より
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スイスとのおつきあいは、スイス政府観光局から始まって、もうかれこれ45年。まだまだ奥深いスイスの魅力を追いかけています。hpもどうぞご覧下さい。
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