●カリジェとウルスリの鈴11


途中のSiatの村。写真はどうやらこの絵はがきの向こう側から撮ったらしい。
でも「こんな帽子屋根の塔は、どこにもあるんだよねえ」とは、安野先生と私の共通の溜め息。
さて、安野先生の一番の目的地は、いうまでもなくカリジェの生まれ故郷のトルンの町。先生は以前にもいらしたことがあって、美術館の引き出しの中に、カリジェの原画が無造作に入れられていたのに、たいそう驚いたそうです。いまはそれが立派に展示されています。
クールの町から、ライン川沿いにずんずんと遡って、トルンの町に入ったときにはもう夕暮れでした。
もう景色は見えないので、ともかくカリジェのアトリエであった「フルッジナス」だけでも確かめておこう、ということになって、車をあちこち巡らせたのですが、これが見つからない!ちっちゃな町だから迷いようもないのですが、これがなかなか行き着けないのです。通りがかりの少年に、私のつたないドイツ語で聞いて、言っていることはわからないので指差す方角に行ったら、道が段差になったような下にありました。
明日もう一度来る事にして、二人とも疲れきって無口になってしまいました。

夕闇迫る,アトリエ『フルッジナス』
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日暮れ
この時は、4月でしたから、それにたしか未だスイスに夏時間が投入されていなかった頃だと思うので、夕暮れはとくに早かったのでしょう。夏だったら9時半くらいまで明るいトワイライトですから、焦らないで済んだのでしょうが・・・。ところで野球用語から派生したトワイナイトという言葉があるそうです。
この方がゆっくり楽しめそうです。
この方がゆっくり楽しめそうです。
道に迷うと最悪ですね
無口になってしまう気持ちよくわかります。
ずいぶん前、十和田湖から恐山に向かうのに、自衛隊のレーダー基地に迷い込み、
不審者扱いされたことがあります。
単なる道迷いと分かり、解放されましたが、誰にも文句言えず、車の同乗者は黙り込むだけでした。
このアトリエは、その苦労のあとに行けたのですね。よかったよかった。
ずいぶん前、十和田湖から恐山に向かうのに、自衛隊のレーダー基地に迷い込み、
不審者扱いされたことがあります。
単なる道迷いと分かり、解放されましたが、誰にも文句言えず、車の同乗者は黙り込むだけでした。
このアトリエは、その苦労のあとに行けたのですね。よかったよかった。