●カリジェとウルスリの鈴20


『ウルスリの鈴』の中に出てくる村がそっくりそのままグアルダ。 ウルスリと妹のフルリーナ (岩波書店、『アルプスのきょうだい』から)。
さて、カリジェとウルスリの鈴といえば、グアルダ村のことを語らないわけにはいきません。何と言ってもここはウルスリの生まれ故郷ですから。
『ウルスリの鈴』の物語は、ゼリナ・ヘンツというグアルダ出身の女性作家が書き、絵だけカリジェが描きました。その他、カリジェはヘンツの筆になる、『フルリーナと山の鳥』と『大雪』の合計3冊に挿絵を描き、『ナシの木とシラカバとメギの木』『マウルスとマドライナ』『マウルスと三びきのヤギ』の3冊の絵本は自分で物語も絵も描きました。いずれも岩波書店から数十年まえに発売されていて、三、四年生向きと書かれています。

丘の上のグアルダ村
グアルダはイン川(Inn)の広い河川敷であるエンガディンの谷の左岸の丘の上にポツン、ポツンと点在する村のひとつです。レーティッシュ鉄道にもグアルダ駅があるのですが、そこからは小さな郵便バスが丘の上の村と接続しています。大勢の観光客は大型バスを連ねて丘の上へとやってきます。
グアルダも英語のガ-ドと同じ、見張り番の意味を持っていて、見下ろすイン川の通行を見張っていたそうです。
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