●カリジェとウルスリの鈴24

カリジェのシリーズの終わりに、忘れてはならない彼の壁絵を紹介したいと思います。場所はいままでとは全く方向が逆の、スイス北東部のシュタイン・アム・ラインという町です。
旧市街全体が17-8世紀の壁絵と出窓で飾られたこの町は、まるで中世にタイムスリップしたような佇まいで観光客の人気スポット。近くのライン川唯一の瀑布と併せて、チューリヒからも観光バスが乗りつけます。
この町の市庁舎に向かって左手にあるホテル・アドラーの正面の壁一面にカリジェの絵が見られます。「善と美を表すもの」という31枚の楽しい絵で構成されていて、1950年代に描かれたというものの、周囲の中世の壁画にすっかり溶けいって見事です。


まだまだ初々しいライン河 数キロ下流のシャフハウゼン付近で瀑布となる。中央の小島に舟で行ける。
ライン河の宝石という町の名前が示すように、ここはドイツのライン川の滔々たる流れになる前の少年のラインです。

こうした大きな絵は,クールにある州議会本会議場の壁画にも見られます。
しかしこうした壁画を描く時に使ったシンナーが、のちにカリジェの健康を損なったといわれます。
カリジェは1985年8月1日スイスの建国記念日に83歳の生涯を閉じました。
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コメントの投稿
カリジェのフィナーレ
kazu様、いつもコメント有り難うございます。
次のテーマ、頭を悩ませています。時節柄ワインかなあ、と思いますが、うまく行くかどうか見てのお楽しみ・・・ということで。
次のテーマ、頭を悩ませています。時節柄ワインかなあ、と思いますが、うまく行くかどうか見てのお楽しみ・・・ということで。
カリジェのフィナーレ!
いいですね。
最後は、シンナー中毒ですか。
壁画を劣化させないためには、必要だったのでしょう。
今は、スプレーを使用する時、防護用の眼鏡とマスクは必須アイテムですけどね。
次のテーマ楽しみにしています。
最後は、シンナー中毒ですか。
壁画を劣化させないためには、必要だったのでしょう。
今は、スプレーを使用する時、防護用の眼鏡とマスクは必須アイテムですけどね。
次のテーマ楽しみにしています。