●スイスのワイン4


ボジョレー・ヌーボーの季節が近づいてきました。
ご存知ボジョレーとはフランスのあるワイン生産村の名前で、使われている樹種は、ガメーです。言ってみれば、ガメーが本名で、ボジョレーは出身地を入れた芸名みたいなものです。
このガメー(GAMAY)というブドウはスイスの赤ワインでは非常に多く使われていて、ヌーボーに見られるように早いうちに飲んだ方がおいしいのです。
スイスの赤ワインで, ガメーと並んで最も多く使われている樹種はピノ・ヌワール(PINOT NOIR)です。
一方、スイスの白ワインで圧倒的に多く使われているのが、シャスラ種のブドウ(CHASSELAS)です。これもごく若いうちに(早いうちに)飲むとおいしい種類のワインになります。
この3つがスイスワインの3大本名(樹種)です。
しかしラベルを見ると、本名だけのもの、芸名だけのものだけでなく、どちらも書いてなくて、地名を見れば判るだろう、といわんばかりのものもあるのですから、困ったものです。

これはジュネーブ産のワインのラベルのひとつ。「ペシー村のガメー」という銘柄で、作り手がペリエールというワイン農家。作り手の名前がロシェーさん、というまるで戸籍謄本のような判りやすいラベルですね。

一方こちらは、格式高いキュイイー村のワイナリーのラベル。
素敵なのが取り柄で、判らないところが魅力倍増?
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