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●スイスのワイン12

ブドウ_convert_20111009211452ブドウ0001_convert_20111009211534 南魚沼産?それとも3つの太陽?

なにやら気味の悪いラベルですが、その名前も「地獄の熾き火」。
説明文によると、ブドウの味はその下の土壌によって決まり、エペッス村のブドウは、その下に数千年にわたってくすぶり続ける熾き火の熱によって、鋭い味が作られるということです。


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断崖絶壁のラヴォー地方のブドウ畑には、所々に断層があり、その断層の向こうとこっちでは、ブドウの味が違って育ち、ワインの味にも影響するのだという話を聞いたことがあります。その時思い出したのは、魚沼産のお米が川向こうと反対側では味が違うという通の言葉、日本酒とワインの共通点が一瞬思い浮かびました。

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世界遺産ラヴォーのブドウ畑には、3つの太陽があると言われます。
1つ目は本物の太陽、2つ目は目の前に広がるレマン湖の反射光、そして3つめは急斜面の段々畑に埋め込まれた石垣。この石垣が熱を吸い取って、夜の間も土壌をあたため続けます。この3つの太陽によって、ラヴォー地方の名産ワインが育まれるのだと、ワイン作りたちは言います。



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テーマ : スイス
ジャンル : 海外情報

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Secre

斜にかまえるといいのですね?

たしかに、メディアの取材旅行などで見ていると若いカメラマンが、先輩の足跡の上に乗っかって写真を
撮っていたのを思い出します。
それにしても、「気がつけば82歳」の方はお達者ですね。見習いたいものです。

テニスと同じですね

若かりし頃、インドの旅で、たまたま同行した著名なカメラマンに、「一歩前へ」と言われたこと、思い出しました。
テニスでも、一歩前に出ることを忘れてしまいます。

ところで、スイスのトーナメントで、世界ランク1位を破った錦織、ランク24位にあがりましたよ。
蛇足ながら、彼、俳優の渡哲也と遠縁にあたるそうです。へえ~。

左足、一歩踏み出すのですね

kazuさん、撮影のヒント有り難う存じました。真っ正面ばかりではいけませんね。
ブドウ畑は段々ですが、棚田というより、畑そのものも斜面なのです。けっこう傾斜があって怖いです。

この漢字はじめて知りました

解説ありがとうございます。

写真のアングルの件。
正面から撮ると、奥行きが表現しにくくなります。
少し斜めから狙えば、多分、日本の棚田のようになりますよ。

お互い夜更かしですね。おやすみなさい。

地獄の消し炭?

フランス語の字引を引くと、おき(熾き)火または消し炭と出てきました。よくおきた炭火が原語だそうで、おっしゃるとおり、じわーっと熱が伝わるとろ火、そのものだと思います。このラベルにぴったりでしょ?
段々畑の方は、ほんとはもっと急なんですけど、写真にするとこれで精一杯。
傾斜をうまく写真にとるにはどうしたらいいんですか?

なるほど、3つの太陽ねえ

うまいこと言うもんです。
以前、新潟県の農協を取材した時のこと。
米を集荷して、保管・調製のため、巨大なサイロのようなカントリーエレベーターという施設に入れる段階で、「川向うの米と一緒にされたくねえ」と、もめた話を思い出しました。

なだらかな丘陵のぶどう畑は、写真で見たことありますが、静岡・久能山の石垣イチゴみたいな段々畑ははじめてです。
ところで、この「地獄の*き火」、焚き火とは違うの? じわーっと熱が伝わるとろ火のような気がするけど…

このシリーズ、結構面白いです。
プロフィール

ハイジおばさん

Author:ハイジおばさん
スイスとのおつきあいは、スイス政府観光局から始まって、もうかれこれ45年。まだまだ奥深いスイスの魅力を追いかけています。hpもどうぞご覧下さい。
www.office-romandie.info/

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